2012年2月2日木曜日

ファーストクラスと人種差別とキャビンアテンダントと僕の憂鬱

最近、ファーストクラスと人種差別とキャビンアテンダントに関するエントリを、立て続けに2,3見た。

元ねたを探したんだけど、どれだったかわからなかったので、「ファーストクラス」「人種差別」とかでぐぐると、何個か出てきます。
飛行機で、黒人男性の隣に座った白人女性が騒ぎ出してキャビンアテンダントがきて・・・っていう話です。


最初は言い話だなぁと思っていたけど、なんだかモヤモヤしたものが心に引っ掛かる。

そしてだんだんそのモヤモヤが僕の中で膨らんで、嫌な気分になってきた。

この違和感はなんだろうか? と少し考えてみました。

そしてとりあえずの思ったことをまとめています。


  • もっと、みんながハッピーになる結末はなかったんだろうか?

このおばあさんはきっと、帰ってから悔しい思いをおじいさんにぶち撒けるでしょう。近所のお友だちにも愚痴りまくるでしょう。
僕はその光景を思い浮かべるととても悲しい気持ちになります。
おばあさんと、黒人男性が握手してお別れをする結末はなかったんでしょうか?


  • 黒人男性の気持ちはどこへ?
この物語の中心には黒人男性がいるはずなのに、黒人男性の存在感が希薄です。
反差別者が差別者をやっつけるための物語で、被差別者ってのは蚊帳の外です。

黒人男性は、いったいどんな気持ちだったんだろう。
自分とは関係のないところで物語が進行し、気がついたらファーストクラスに乗っている。
人種差別から救ってもらった感謝、ファーストクラスまで与えられる良くわからない名誉、それらを喜ばなければならない空気を想像すると、ちょっとゾッとします。



  • 黒人差別という社会問題がピンとこない
アメリカにおける人種差別問題の実態が良くわからんってことが一番大きいのかも。
ホンマにこんな露骨なおばちゃんおるのん?


と、いろいろ考えてみました。


そして、黒人男性も白人のおばあさんも、みんなハッピーになれる物語を考えることが大事なんじゃないかと思いました。


おわり。