2012年9月26日水曜日

【子どもから学ぶ】「あ! いいこと考えた!」

最近の長男の口癖は「あ! いいこと考えた!」です。

保育園に通いだして1ヶ月。保育園で覚えてきたようです。


最近では、ことあるごとに「あ! いいこと考えた!」と言っております。


でも、明らかに「いいこと考えた」といってしまってから

「えーっと、えーっと」

といいながら考えています。

「思いついてから言えよw」

と心の中で突っ込みつつも、この子どもながらの思考法に感心してしまいます。


「いいこと考えた!」思考法で僕なりに考えたことを、備忘録的にまとめておこうと思います。



  • 短期間でアイデアをひねり出す

「いいこと考えた!」から説明しだすまでの短期間に、本当に「いいこと」を思いつかないといけません。
人間だらだら考えても、あんまりいいアイデアは浮かんでこないもんです。
それよりも、「いい子と考えた!」と言ってしまうことで、自分にプレッシャーをかけ、とにかくアイデアを出してしまう。
そして、何度も何度も「いいこと考えた!」ということで、たくさんのアイデアを出す。

まさにブレーンストーミング的発想で、短い時間でたくさんのアイデアを出す。


理にかなっていると思います。






  • アイデアが生まれそうな心理状態
息子が「いいこと考えた!」といった瞬間は、実はまだ、考え切れていない。それは見ていてわかる。

でも、その表情、声の調子から、とても楽しそうで、フロー状態っていうんですかね? 今まさにいいアイデアが浮かんできそうな心理状態のようだ。

子どもは直感的にそういう心理状態をわかっているんだと思う。


その証拠に、とりあえずの結果としてのアイデアは披露してくれる。(大人から見たらしょうもないことだけど)

ちょっと逆説的だけど、、何かひらめきそうな状態、それが「楽しい」ってことなのかもしれない。
そんな気さえします。







大人になるとどうしても、先に頭の中で考えて整理してからでないと、口にするのが怖くなってしまいます。

上司に突っ込まれたりとか、友達に馬鹿なやつだと思われたりとか。


でも、そういう時ってあんまり面白いアイデアって浮かんでこない。

これから少し、子どもを見習って、さきに「いいこと考えたw」って言ってみようと思う。


皆さんも煮詰まったらまず「いいこと考えた!」って言ってみてください。


意外と何かひらめくかもしれません。

2012年9月20日木曜日

思いやり抑止力

こんな記事読んだ。(ニュース記事なので見れなくなるかもだけど)

中国の「反日暴動」がアメリカでほとんど報道されない理由とは? | 冷泉彰彦 | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

SNSやらなんやらで、人とできるだけ繋がっていた方が、万が一人生立ち居かなくなったときの何とかなる率が上がる(って誰かいってた気がするし、実際そんな気がする)。
リアルな交流(実際に会うとかお金のやりとりとか)がなくても、近況の把握(つぶやき程度の情報)を眺めるだけで、「最近楽しそうだな」とか「あれ?最近見かけないな、大丈夫かな?」とか心配してくれたり。

それだけで大分生存率がUPする(気がする)。

国もそれと同じで、いろんな国と繋がってた方が、安全保障上も何とかなる率が上がるんじゃないか?とおもう。

つまり、何が言いたいかって言うと、僕らはシリアやらエジプトやら中東、アフリカとか遠い国のことにもっと興味を持ったほうがよいのでは? ということ。

その国々の宗教やら考えやら、政治的な立ち居地やら、難しいことがあって、単純に支援とか援助とか、軍を派遣するとか資金援助とか、直接的な行動は難しいと思う。

でも、単純に遠い国のことを興味を持ったり情報を把握したりする、感想をつぶやく、そんなことの積み重ねって大事なんじゃないかと。


冒頭のリンク記事を見る限り、欧米、中東、アフリカなんかは、日中間のごたごたなんかあんまり興味ないし、知らないんじゃないかな。

それは僕らが彼らのことに興味がなかったことの裏返しなんじゃないかな。


遠くの国の困ったていることに思いをはせ関心を持って、僕らの困ったことにも関心を持ってもらう。

国際世論を味方につける。


情報という名の抑止力。

思いやりという名の抑止力。


そんな平和な世界が僕はいいです。


そして、テクノロジーがそれを可能にしてくれると信じています。

2012年9月8日土曜日

【レビュー】崖の上のポニョ

ジブリ版人魚姫の感想。

というか備忘録。。。

ちょっと文章がへたくそ過ぎて読みづらい。。。




ネタばれ注意



  • 子供のための絵本的映画

とてもシンプルなようで非常に難解な映画。見終わったあと、この物語をどう捉えたら良いのか、途方に暮れてしまった。

頭の中で、何度も物語をリプレイしてみて、次のことに思い当たった。

この世界には、津波や水没した町に対する悲壮感がほとんどない。

半魚人や魔法を割りとすんなり受け入れられている。

なんか、こういった世界観が、「夢の中」みたいだ。

特に津波のシーンは、波に飲み込まれそうだと言う恐怖感はあるが、僕は「飲み込まれないことを知っている」。

人面魚がしゃべることや、魚が人になることを受け入れられる。

町が水没しても、みんな無事で、まあ何とかなることを知っている。


これって、夢の中と同じだな、と思う。


そして、夢の記憶と子どもの頃の記憶ってとても似ている。

子どもの頃の記憶って、それが夢だったのか、現実だったのか、ごっちゃになるときがある。


ポニョの夢っぽい物語は、「子供の世界の捉え方」を再現してるんじゃないだろうか? と思い至りました。


と、えらく、前置きが長くなったけど、つまり、これは、「子供の目線で作られた」「子供のための」映画なんだと言うことです。

僕は、大人目線で映画を見ていたので、最初見終わったとき、非常に不可解でしたが、しばらくして、この事に思い当たり、こんがらがった頭のなかが一気に晴れ渡り、物語をスッと飲み込めました。

きっと、子供は最初から受け入れられるんでしょう。


  • 理想の人間像を描くメッセージ
主人公のソウスケは、かなり完璧な人間だった。最初、この完璧さに対して「こんなやつ居らへんで」と思ってしまい、物語に入っていけませんでした。

最近は、リアルな人間像を描くような物語に慣れすぎていたため、最初はソウスケの完璧さにとまどいました。


しかし、これは、絵本みたいなもんだ。

子どもたちのために理想を提示するための物語なんだ。

別に、人間の弱さや社会の矛盾を表すだけが物語でなくて、理想を描いて「こんな風になるべきだ!」って言うのも当然あるわけで。


「ポニョ」は駿さんからの、子供に向けて「こういう人間になってください」というメッセージなんだとおもいました。

こんな何てことないことに気づくまで、相当な時間をかけてしまった僕は、なんて頭が固くなってしまったんだろう。(こういう)大人になるというのは悲しいことです。

で、もう少し、ソウスケについて詳しく考察してみます。


  • 理想の人間像 ソウスケの気遣うやさしさ

一番感心したのは、ポニョとの関係において、一貫してポニョの「生死、健康」を気遣っているところです。
魚の姿なのか、人間の姿なのか、蛙っぽいのかとか、容姿には全く触れません。
とても、さりげないですが要所要所にそういうシーンがちりばめられています。
非常にかっこいいです。


  • 理想の人間像 ソウスケの自立心
ソウスケは人に頼りません。なんでも自分で解決しようとします。

印象的なシーンは、ポニョに魔法でろうそくを大きくしてもらおうとしたシーン。

ポニョが魔法を使えることを理解し、受け入れているけど、ポニョが寝ているときには、あわてたり、ポニョを起こしたりせず、自分で何とかする。

このシーンで、ソウスケの魔法との付き合い方のスタンスを非常によくあらわしていて、すごくいい。

あと、自立心を表現するためにあえて母親を名前で呼ばせているんだろうか?

「ママ」とか「おかあさん」とか呼ぶよりは「リサ」と呼ばせることでソウスケの自立心が際立っている。(日本の舞台では少し不自然な感じはしたが。最初本当の親子でない気がしたけど、母乳で育ったぽいし。。。やっぱり実の母親と考えるほうが自然かな?)


  • 理想の人間像 ポニョの情熱
ポニョノ情熱を表すあの圧倒的な津波の表現は圧巻。


  • 理想の人間像 人間中身が大事
ポニョが人間だろうが、半漁人であろうが、人面魚であろうが、魔法が使えようが使えまいが、ポニョはポニョ。ポニョという本質的な部分がすきなんだというソウスケはすばらしい。


ただ、物語の性格上、「姿かたちを気にしない結果、人間の姿になってハッピーエンド」っていうこの矛盾はどうにかならないのかなぁ。

魚のままでいいなら魚のままで終わってもいいやんと。

そういう意味ではシュレック的な方が論理的には妥当かな。

でも、それだと物語的には人間になって終わるのがすっきりするのはわかります。

でもなぁ、なんだかなぁ。。。

少しもやもやが残ります。



  • 映像表現について
津波の表現やらなんやらは、まあ、今更僕がいうまでもなくすばらしいとおもいます。

なので、僕がすごいと思うところは、トンネルの中でポニョがずるずると倒れるシーン。

あの消力はたまらんです。

あの脱力感を出せるのは駿さんだけでしょう。(別スタッフかもしれませんが)


  • まとめ
最後のもやもやはあるものの、じわじわと、そのよさがわかってきて、最終的には非常にいい映画だと思いました。
子どもがもう少し大きくなったら、見せたいと思います。
そして、ソウスケのようになってほしいと思いました。

ポニョかわいい。