蜂蜜採り体験に行ってきた。
なかなか貴重体験だったので、記憶が新しいうちにメモ。
※以下は、単に僕の記憶をメモしたもので、記憶違いや考え方の相違やら、云々かんぬんで、事実と異なることがあっても僕は一切責任持ちません。あと、蜂に刺されたり、挙句の果てになんたらショックが起こったり、なんやかんやしても自己責任でお願いします。
イベントの趣旨
- うちの実家の地域をテリトリーにするJA主催のイベント。
- JAが地元ブランドとして最近売り出した有機農法、無農薬の米のPRとして催された。
米と蜂蜜
- この米は化学肥料を使わない代わりに、「ヘアリーベッチ」と呼ばれる植物を肥料にしている。
- ヘアリーベッチは、根っこに「根粒菌」と呼ばれるバクテリアを形成する。
- 根粒菌は空気中の窒素を肥料に変える。
- 田植えの前に、ヘアリーベッチごと田んぼを鋤(す)くと化学肥料を使わない土壌の出来上がり。
- ヘアリーベッチは、マメ科の植物で、紫色の花を咲かせる。"ベッチ"とは、肥料になるマメ科の植物のことで、茎に産毛のような毛が生えているため、このように呼ばれる。花の色と形が"藤"に似ていることから、日本ではクサフジとも呼ばれる。
- 肥料になる植物には、レンゲソウなどもあるが、ヘアリーベッチは、寒さに強く丈夫なので、最近はヘアリーベッチを利用するところが増えてきた。
- ヘアリーベッチからはよい蜂蜜を採ることができることから、JAと養蜂家がコラボしている。
- ヘアリーベッチの蜂蜜は透明度が高い。(透明度の高さと味の関係はよくわからない)
ミツバチ
- 今回のミツバチは西洋ミツバチ。
- 蜂は黒いものを攻撃する傾向がある。山に入るときや蜂蜜を採るときなどは黒いものを身に着けない。
- ミツバチは、針を刺すと死んでしまう(針に返しが付いていて、針が抜けてしまう)。なのでよっぽどなこと(集団として危険であると判断するようなことなど)がない限りは刺さない。
- ミツバチには偵察隊がいる(ぶんぶん飛び回っているやつ)。こいつを手で振り払ったりすると、集団で襲ってくることもある。目障りでも無視すること。
- ハチの巣に近づくときは、肌を露出させない。頭から網をかぶる。ただし、軍手はNG。ミツバチは、足が絡まって飛び立てなくなると、最後の手段として針を刺すかもしれない。ゴム手袋のようなツルツルしたものが○。
- オスは働かない。生殖のためだけに生きる。働かないので、花の季節が終わると巣から追い出され、文字通りのたれ死ぬ。あわれ。
- 働き蜂の寿命は蜜を集める時期で6週間ぐらい。それ以外だと2~3か月くらい。
- 働き蜂は一生のうちにスプーン1杯くらいの蜜を集める。
- 働き蜂は、最初のうちは巣の中で働く。年老いてから外にみつを集めに行く。
- 働き蜂の活動範囲は2から3キロ。ただし、巣の周辺に花がいっぱいあるなら、そんなに遠くに行かない。
- 蜂の巣の六角形の部分は、蝋(蜜蝋)でできている。蜜を一旦体内に取り入れ、何らかの化学変化?を経て蝋になる。
- 蜜蝋は普通に蝋燭として使える。今は石油由来のものが一般的だが、昔はこれを使って蝋燭を作っていた。ヨーロッパの教会では、蜜よりも蝋を取るために蜂を飼っているところもある。
- 六角形の一つ一つに蜜を入れる。一つの六角形が蜜でいっぱいになると、蝋でふたをする。
- ミツバチは巣の中が蜜でいっぱいになってしまうと、別の巣を作りに出て言ってしまう。人が適当に蜂蜜を採ってやると、同じ巣箱に蜜をため続けてくれる。
- 蜜蝋はおいしくない。
蜂蜜の取り方
- 巣箱ひと箱には約三万匹のミツバチがいる。
- 巣箱に煙を吹きかけ、蜂を追い払う。蜂にとっては山火事のイメージ。
- 箱から板状の巣を取り出し、刷毛で残った蜂を追い払う。
- ふたをされてしまった六角形の部分は、包丁でふたを採る。
- 遠心分離器みたいな器具にに板をセットし、ぐるぐる回すと、蜜が採れる。
- 網で蜜蝋の部分を取り除く。
その他
- この農法で作られた米にスプーン何倍かのこの蜂蜜を入れて炊いた米を頂いた。うまかった。ただ、このうまさが、米そのもののうまさなのか、蜂蜜によるものなのか、青空の下で食べたせいなのか、炊き立てだからか、味音痴の僕にはわかりません。
感想
- 蜂蜜採りなんて、なかなかできない体験をさせてもらって、楽しい一日でした。
- 少子高齢化やらTPPやら、大変な情勢の中、あの手この手で頑張っている農家の方や、JAの方に頭が下がります。
- 頑張ってほしいし、そういう人たちが生み出すものを手にしていきたいと思いました。
※なかなか暑い一日でした。描き切れていないところもあるかもしれないけど、とりあえず今日はこの辺で終わりにする。
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巣箱 これくらいの大きさ |
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ポット状のものから煙が出る。煙でミツバチを追い出す |
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巣箱の中 |
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女王蜂には印が付けられている。 |
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巣のフタ部分を取り除く |
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遠心分離器でぐるぐる |
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ハチミツをこす |
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採れた蜂蜜 |
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ヘアリーベッチ |
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ヘアリーベッチの根っこ。瘤状の根粒菌をうまく撮影できず。 |
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