2014年9月6日土曜日

ゴーシャマダー

人もまばらな帰り道。

ようやく駅にたどり着く。

改札くぐるその耳に、

ふと聞こえるその言葉、

「ゴーシャマダー」。


僕は思わず立ち止まり、


心の中で口ずさむ。


「ゴーシャマダー」


夜を横切る電車の中、

何故か頭から離れない。

「ゴーシャマダー、ゴーシャマダー」




優しく響くその言葉。


疲れた心が癒される。



浅くまどろむ闇の中、


僕はふと気が付いた。



あれはたぶん、


「ご乗車ありがとうございまーす」だったんだろう。

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