というか備忘録。。。
ちょっと文章がへたくそ過ぎて読みづらい。。。
ネタばれ注意
- 子供のための絵本的映画
とてもシンプルなようで非常に難解な映画。見終わったあと、この物語をどう捉えたら良いのか、途方に暮れてしまった。
頭の中で、何度も物語をリプレイしてみて、次のことに思い当たった。
この世界には、津波や水没した町に対する悲壮感がほとんどない。
半魚人や魔法を割りとすんなり受け入れられている。
なんか、こういった世界観が、「夢の中」みたいだ。
特に津波のシーンは、波に飲み込まれそうだと言う恐怖感はあるが、僕は「飲み込まれないことを知っている」。
人面魚がしゃべることや、魚が人になることを受け入れられる。
町が水没しても、みんな無事で、まあ何とかなることを知っている。
これって、夢の中と同じだな、と思う。
そして、夢の記憶と子どもの頃の記憶ってとても似ている。
子どもの頃の記憶って、それが夢だったのか、現実だったのか、ごっちゃになるときがある。
ポニョの夢っぽい物語は、「子供の世界の捉え方」を再現してるんじゃないだろうか? と思い至りました。
と、えらく、前置きが長くなったけど、つまり、これは、「子供の目線で作られた」「子供のための」映画なんだと言うことです。
僕は、大人目線で映画を見ていたので、最初見終わったとき、非常に不可解でしたが、しばらくして、この事に思い当たり、こんがらがった頭のなかが一気に晴れ渡り、物語をスッと飲み込めました。
きっと、子供は最初から受け入れられるんでしょう。
- 理想の人間像を描くメッセージ
最近は、リアルな人間像を描くような物語に慣れすぎていたため、最初はソウスケの完璧さにとまどいました。
しかし、これは、絵本みたいなもんだ。
子どもたちのために理想を提示するための物語なんだ。
別に、人間の弱さや社会の矛盾を表すだけが物語でなくて、理想を描いて「こんな風になるべきだ!」って言うのも当然あるわけで。
「ポニョ」は駿さんからの、子供に向けて「こういう人間になってください」というメッセージなんだとおもいました。
こんな何てことないことに気づくまで、相当な時間をかけてしまった僕は、なんて頭が固くなってしまったんだろう。(こういう)大人になるというのは悲しいことです。
で、もう少し、ソウスケについて詳しく考察してみます。
- 理想の人間像 ソウスケの気遣うやさしさ
一番感心したのは、ポニョとの関係において、一貫してポニョの「生死、健康」を気遣っているところです。
魚の姿なのか、人間の姿なのか、蛙っぽいのかとか、容姿には全く触れません。
とても、さりげないですが要所要所にそういうシーンがちりばめられています。
非常にかっこいいです。
- 理想の人間像 ソウスケの自立心
印象的なシーンは、ポニョに魔法でろうそくを大きくしてもらおうとしたシーン。
ポニョが魔法を使えることを理解し、受け入れているけど、ポニョが寝ているときには、あわてたり、ポニョを起こしたりせず、自分で何とかする。
このシーンで、ソウスケの魔法との付き合い方のスタンスを非常によくあらわしていて、すごくいい。
あと、自立心を表現するためにあえて母親を名前で呼ばせているんだろうか?
「ママ」とか「おかあさん」とか呼ぶよりは「リサ」と呼ばせることでソウスケの自立心が際立っている。(日本の舞台では少し不自然な感じはしたが。最初本当の親子でない気がしたけど、母乳で育ったぽいし。。。やっぱり実の母親と考えるほうが自然かな?)
- 理想の人間像 ポニョの情熱
- 理想の人間像 人間中身が大事
ただ、物語の性格上、「姿かたちを気にしない結果、人間の姿になってハッピーエンド」っていうこの矛盾はどうにかならないのかなぁ。
魚のままでいいなら魚のままで終わってもいいやんと。
そういう意味ではシュレック的な方が論理的には妥当かな。
でも、それだと物語的には人間になって終わるのがすっきりするのはわかります。
でもなぁ、なんだかなぁ。。。
少しもやもやが残ります。
- 映像表現について
なので、僕がすごいと思うところは、トンネルの中でポニョがずるずると倒れるシーン。
あの消力はたまらんです。
あの脱力感を出せるのは駿さんだけでしょう。(別スタッフかもしれませんが)
- まとめ
子どもがもう少し大きくなったら、見せたいと思います。
そして、ソウスケのようになってほしいと思いました。
ポニョかわいい。
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