絵本の選び方、というか絵本との向き合い方、心構えについて、とても勉強になった。
そして、これまでの絵本の選び方や読み方について、大いに反省させられた。
僕は、上の子がもう4歳だけど、もっと早くにこの本に出合っていたら、もっと上手に絵本を選んだり、読んであげれたりしたんだろうなと思う。
反面、ある程度子どもと付き合ってきたから、この本が言わんとすることがスッと入ってきたのかもしれない、とも思う。
いずれにしても、小さいお子さんがいる方、これから子どもができるかもしれない方にはぜひ読んでほしい一冊。
ただ、後半は割と哲学的と言うか、思想的な話が主体になってくる。
戦争やら物質主義やらに対する嫌悪感がかなり強く、自然や土着文化に対するあこがれがかなり強い気がする。
たぶん、この本が書かれた当時は、地下鉄サリン事件のようなカルトが関わる大きな事件は起こってなかったし、僕らが持っているような宗教アレルギーみたいなものはあまりなかったんだろう。
そういう自然回顧主義的な、文明否定的な発想は結構自然に出てきたもので、それなりにトレンドだったんだと思う。(だからこそ、のちに問題になったんだろうけど)
なので、その辺はある程度眉に唾を付けながら話半分で読んだ方がいいかもしれない。
それでも、絵本の見方やアイヌの神話の話はとても面白いし、勉強になった。
※最近思うんだけど、子育ての世界と疑似科学やカルトの世界って結構接近してるんだよなぁ。子どもに対してあんまり無関心なのも考え物だけど、あんまり頑張りすぎるとすぐにそっちの世界に入り込んでしまう怖さがある。片足は突っ込んでいると思ったほうがいい。疑似科学やカルトって全然他人事じゃないんだよな。見極めが難しい。
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