喜びと悲しみについて。
喜びがあるから、悲しみがある。
悲しみがあるから、喜びがある。
月並みだけど。
子どもにプリンを与える。
子どもは喜ぶ。
プリンを食べ終わる。
「もっとほしい」と、子どもが言う。
「もうない」と、僕は言う。
子どもは絶望する。
さっきプリンを食べた喜びが一変、悲しみに変わる。
最初からプリンを食べなかったら、食べ終わってしまう悲しみを知ることはなかった。
喜びと悲しみは表裏一体。
親が人生に対する喜びを教えるとき、同時にわが子が悲しみの底に沈む可能性を覚悟しなければならない。
わが子の人生から悲しみを排除するには、人生の喜びを教えることをあきらめなければならない。
子どもに、喜びを教えるということは、相応の覚悟がいる。
いいところだけを教えることはできない。
たぶん。
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