2014年1月16日木曜日

どうせ見せるなら青々と芝生を

最近、次男坊(2歳)が人のものをほしがるようになってきた。

同じおやつを食べているのに、「あっちのほうがいい」とか言ってごねたりします。

めんどくさい。



誰が教えたわけでもないのに、他人のものがよく見えるようです。

きっと、隣の芝生が青く見えるのは本能なんだろう。


たぶん。


子どもが人のものを羨ましがったり、ほしがったりするのはめんどくさい。



だけど、それが本能だとすると、人間が生き延びていくためにきっと必要だったんだと思う。


考えてみると、もし人のものを全く「いいなぁ」と思わなかったら、子どもはどうやって価値観を育てていけばいいんだろう。

だれもが、バラバラな価値観になってしまって、同じものを好きだという「共感」みたいなものが生まれないんじゃないか。

そうしたら、たぶん人間に社会性なんて生まれなかったんじゃないだろうか。


きっと、他者のものを「いいなぁ」と思う気持ちの積み重ねがその人間性を方向付けていくんだろう。

そして、そういう気持ちが人間を社会的に結び付けていくんじゃないだろうか。

(逆にそいつが強すぎて争いの原因にもなると思うけど)


まぁ、あんまり「隣の芝生が青い」のが強すぎるとそれはそれで大変だけど、子どもに対しては「こいつは今価値観を育てている最中なんだ」とある程度おおらかに見てやるのがいいのかなと思ったりもする。



そして、彼の人生における最初の他者として、青々とした芝生を見せつけてあげたいと思うのです。

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