僕の読解力、生死観が乏しいためかもしれませんが、この本読み終わった後、嫌悪感を通り越して、憎悪を抱くほど、強い不快感を持ちました。
以下、この本についての感想を書こうと思います。
かなりネガティブな感想です。(まだ読んでいない人とか、好きな人は見ないほうがいいと思います)
(多少にネタばれもあると思います。)
あと、初見の感想なので、後々、僕自身の価値観が変わり、「やっぱり面白いやん」となるかもしれません。(そうなることを期待して、今の気持ちを書き留める)
【感想】
- 薄っぺらい命
この本の作者は、「命の大切さ」をテーマにしているという。
物語は主人公が自殺しようとするところから始まる。
だけど、この主人公からは、今まさに死のうとしようとしている人の切実さが微塵も感じられない。
人はこんなに軽いノリで死ねるものなのか?
僕には、この本の作者から「お前らはこの主人公と同じように命の大切さをわかっていない」といわれているように感じてならない。
「お前らみたいな命を粗末にするやつらに、命の大切さを教えてやるよ」
っていう、上から目線の傲慢な態度がにじみ出ている。
非常に腹立たしい。
僕はこの本の作者から、僕の命、僕の家族の命を辱められている感覚がする。
くやしい。
僕は、僕らの命を軽く見ているこの作品を憎悪する。
僕らはこの主人公のような薄っぺらい人間じゃない。
複雑で重くて、不器用で根暗で、夢もあり希望もあり、愛もある。
それでも、時として絶望や孤独や無気力に襲われてしまうときもある。
複雑な僕らの命を、こんな薄っぺらい主人公に投影されるのは非常に不愉快だ。
以上
僕に文章力がないので、たかが小説をなぜそこまで憎むのかうまく表現できないのが残念です。
(こんな僕に作品をdisる権利があるのかも疑問)
また、小説なんだから、テーマを引き立てるためにあえてこの主人公のようなキャラクターにしたという意見もあると思う。
そうかもしれない。
でも、この主人公じゃないといけないという理由も特に今のところ納得いかない。
いつか、この作品と和解する日が来るのだろうか?
おわり
0 件のコメント:
コメントを投稿