2013年4月10日水曜日

入園祝で買った絵本たち

先日、ありがたいことに義父・義母から息子の入園祝を頂いた。

そこで、さっそく絵本を買った。

絵本は、いつも図書館で借りるんだけど、自分の絵本を持つのもいいものだ。

図書館だと、期限があるのでどうしてもとっつきがいいモノばかりになってしまう。

だけど、手元に置いておくものは、ジワジワくるモノを選べる。


というわけで、絵本を買ってきました。

買いに行ったお店はは姫路のチポリーノというお店。

チポリーノHP


ココで以下の6冊購入してきました。




どれも面白い。

というかほとんど親の趣味で選んだ。

でも、自分が好きなものを子どもに読み聞かせると楽しい。

自分が楽しいと、子どもに伝わる。

子どもも楽しい。

ピース。


で、それぞれの絵本についてレビューしてみます。

ちなみに息子の属性は次の通りです。

  • 男の子(息子だから)
  • 3歳9か月
  • 今年度から年少
  • 車好き

※以下の”対象年齢”は絵本に書かれていたモノです。僕の勝手な判断じゃないです。




すてきな三にんぐみ

すてきな三にんぐみ

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トミー=アンゲラー
偕成社
売り上げランキング: 19,814

対象年齢

4・5歳から

感想

僕の趣味で購入。

絵がとにかくかっこいい。


こわーい三人組が、ある日女の子と出会い、素敵な行動にでる。
とても心温まるお話。

無目的に拡散していた才能が、ひとつの方向性を持った途端、素晴らしい結果に結びつく。



それにしても、なんでこんなにやさしい気持ちになれるんだろう。

絵本は本当にすごい力を持っている。


僕の勝手な想像だけど、作者は、どこかの町の3つの塔を見て、この物語を思いついたんじゃないだろうか。

どこかの風景から、そこに暮らす人々の幸せな物語を紡ぎだす。

素晴らしいと思います。


おすすめの一冊。




かいじゅうたちのいるところ
モーリス・センダック
冨山房
売り上げランキング: 4,445

対象年齢

記載なし

感想


これも僕の趣味。

空想の世界への冒険物語。


怪獣の絵が絶妙にいい。

怖さ、気持ち悪さ、可愛さ、ひょうきんさが、ギリギリのところでバランスがとれている。

一歩間違うとただ「怖い」だけになってしまう、あるいは面白いだけになってしまう。


怖いと思いながらも楽しい、楽しいと思いながらもちょっと怖い。

とても魅力的です。



そして、子どもの空想をうまく表現している。


時間と空間を飛び越える空想。

子どもだけが持つ「精神と時の部屋」。


そこは子どもの特別な場所でとても大事な場所だ。


そして、「誰かさんのやさしさ」のもとにちゃんと帰ってくる。


とても心温まるお話です。


はじめてのおつかい(こどものとも傑作集)
筒井 頼子
福音館書店
売り上げランキング: 2,209

 対象年齢

  • 読んであげるなら:3歳から
  • 自分で読むなら:小学校初級向き

感想


嫁の趣味。僕は初めて見ました。

林明子が描く女の子はとてもかわいい(萌)。

下手なアニメよりもよっぽど萌えます。

幼い子供が少し背伸びをして、頑張る様子がとても微笑ましく描かれる。

文もとてもいい。(文は筒井頼子です)

はじめてお遣いに行く緊張感、誇らしさ、達成感などが生き生きと描かれています。

今の時代は、なかなか子どもを一人でお遣いに行かすことは難しいのが残念です。

ちなみに、林明子の中では『はっぱのおうち』が一番かわいいと思っている。(萌えw)

はっぱのおうち (幼児絵本シリーズ)
はっぱのおうち (幼児絵本シリーズ)


 対象年齢

  • 読んであげるなら:3歳から
  • 自分で読むなら:小学校初級向き

感想

これも嫁の趣味で、ぼくは初めて読みました。

ウクライナ民話だそうです。

おじいさんが森で手袋を落として、再びおじいさんが手袋を見つけるまでに起こる一大スペクタクル。

自分がよく知っているものが、自分が見ていない間にどんな物語が繰り広げられているか。

あれこれ空想するととても楽しい。

空想の世界は時空を超越します。

手袋という限定された空間でも、空想の中では引き伸ばされ誇張されます。


『てぶくろ』は上手な空想の仕方を教えてくれます。


ほのぼのとして、あたたかい物語です。






よるのびょういん (こどものともセレクション)
谷川 俊太郎
福音館書店
売り上げランキング: 434,611

 対象年齢

記載なし

感想

これは絵の代わりに写真が使われています。

文は、谷川俊太郎です。

写真家は詳しくないので知りません。


車好きの息子が、表紙を見て選びました。(実際救急車は少ししか出てきませんが)

文の長さも3歳児に読み聞かせるには丁度よさそうでした。


ストーリーは、”ゆたかくん”が盲腸になって救急車で病院に行って手術するというものです。


なかなか渋い選択です。


手術という割とシリアスな事態ですが、谷川俊太郎の文章が緊張感を保ちつつも、うまく和らげています。



子どもには、盲腸とか手術とか、細かいところはまだ理解できていないと思います。

それでも、息子には「手術」のシーンが「怖い」と感覚的にわかるみたいです。

緊張感とか、手術後の安心感とか、そいうった「感じ」を文章と写真で子どもに伝えることができる。

すごいことだと思います。



僕も嫁もはじめて見る本でしたが、結構有名な本らしいです。

嫁のママ友の間ではよく知られていました。


息子が自分で選んだだけあって、一番リクエストの回数が多いです。


チョコレートパン (幼児絵本シリーズ)
長 新太
福音館書店
売り上げランキング: 323,626


対象年齢

2才~4才向き

感想

うちの家族みんな大好きな長新太の絵本。

他の絵本が割と長めなので、短めの本をということで購入。

長男が2歳くらいの時、図書館で借りて無性にチョコレートパンが食べたくなって、それでみんなでパンを焼いた思い出の本。

長新太の世界観はぶっ飛んでいる。

予測のつかない展開にいつも笑ってしまいます。

この本は、最後に

”チョコレートパンのいいにおい”

で終わる。

きっと、作者はチョコレートパンのにおいをかいで、この物語を思いついたんだろう。

そういう、チョコレートパンへの愛があるから、この絵本はこんなに面白いんだろう。


次男(1歳半)も気に入っています。

長新太の絵本はあまりにぶっ飛んでいるので、小さい子も楽しめるし、ある程度大きくなっても(というか大人でも)楽しめるのでお勧めです。


以上。

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