2013年4月18日木曜日

黄色のパワー

春になって菜の花やタンポポが気持ちよく咲いているのが楽しい。

菜の花畑


黄色すごい。

黄色は目立つ。

視野の中に黄色があると、一発でそれを認識できる。


赤よりも、白よりも。どんな色よりも。


色の認識について、昔、大学で習ったことを思い出しながら書いてみる。
(うろ覚えなんで間違っていたらごめんなさい)


人間は網膜にL, S, Mの3種類の錐体細胞を持っている。


それぞれ、赤、緑、青の色を感じる細胞だ。(ざっくりですが)



Wikipedia「錐体細胞」より



錐体細胞で得られた情報から、脳みそ色を作り出す。

脳みそが色を作り出す時、まず「反対色」という概念が出てくる。

すなわち「赤-緑」「青-黄」の2対。

つまり、その色は「赤っぽい」のか「緑っぽい」のかという要素。

そして、その色は「青っぽい」のか「黄色っぽい」のかという要素。

この2つの要素の組み合わせで色が決まる。


「赤っぽい」とか「緑っぽい」っていうのはわかる。

あと「青っぽい」っていうのもわかる。

なぜならそれらの光を感知する細胞を備えているからだ。

だけど、「黄色っぽい」っていうのはなんなんだろう?


直接「黄色」をとらえる細胞はない。

完全にイマジネーションで作り上げた色だ。

(そんなこと言ったら知覚なんて全部イマジネーションかもしれないけど、”特に”という意味で)




にもかかわらず、僕らは(僕だけか?)強く黄色に魅かれる。



いったい人類は、「黄色」に何の意味を見出したんだろう。

黄色を捉える器官を持っていないにもかかわらず、それでもなお黄色を認識することを強化した理由は何だろう。


春のぽかぽか陽気に誘われながら、人類の歴史に思いをはせるこのごろ。


黄色はすごい。

宿命的な色彩。

太陽の波紋。

サンライトイエローオーバードライブ。


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